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  • 執筆者の写真キンビーズ応援団(Cybozu)

技術者としての立場だからこそできる、kintone業務改善支援を

ビットリバー株式会社

安藤 光昭さん

大手ITベンダーを経て、2016年にWebサービス開発の受託やkintoneを用いた社内システム開発を主に行うビットリバー株式会社を設立。kintone Café広島の開催など、ユーザー同士の繋がりの場を提供するコミュニティ活動も積極的に行い、2019年2月からはkintoneエバンジェリストの活動をスタート。今回はそんな安藤さんに、kintoneとの出会いのきっかけや、自身のビジネスを通してkintoneにかける想いを伺いました。

 

社外の世界に目を向けるため、そして広島を拠点として働いていくため独立を決意


もともと、当時大手ITベンダーの子会社だった企業に新卒で入社し、病院向けのパッケージシステムを顧客ごとにカスタマイズする業務を行っていた安藤さん。まずは、転職ではなく独立という選択肢に至った経緯を伺いました。

「大きな会社に属して自社製品を売る以上、仕様がなかなか改善されないことや、組織が大きくなるにつれて内向きの仕事が増えていくことに面白みを感じられない自分がいました。当時開発のリーダーをしていたこともあり、1週間のうち自宅に戻れる日はわずかで、それ以外は商談のために全国各地のお客様の元へ赴く生活。広島に住んでいるのに広島に居れないことにも、もやもやした感情を抱えていました。結局、生まれ育った広島への想いから、最初は県内で転職を検討しはじめました。今思うと、当時の自分の探し方があまり良くなかったと分かるのですが、当時はなかなか惹かれる企業を探しきることができませんでした。ならば自分で立ち上げてしまおう、と思って独立を決めました」

その他にも転職を決意した理由の一つに、社外のコミュニティに参加して受けた影響もあったそうです。

「転職を検討しはじめたころ、東京の勉強会やセミナーにも参加しました。前職のときは社内の技術だけ見ていればよかったけど、一歩外に出るとすごい技術力を持った人がたくさんいることを目の当たりにしました。社外の世界にもっと視野を広げていかないといけない、と思ったこともきっかけの一つでした」

 

起業のプランはほぼゼロ、そんな中訪れたサイボウズのイベントにてkintoneと出会う


当時、今後のビジネスの内容はほとんど決まっておらず、とにかく独立することを先決したという安藤さん。現在のビジネスにもつながるkintoneと出会ったのは、ちょうど独立を検討していた2016年4月にサイボウズの日本橋オフィスにて開催された「リモートワークジャーニー」というイベント参加時のこと。たまたま同じグループでディスカッションをすることになった、当時サイボウズ社員だったメンバーにkintoneを紹介されたのが最初の出会いだったそうです。

「イベントの本筋とは全く異なる文脈で、独立を考えている話をしたときに『だったらkintoneが良いんじゃない?』と元サイボウズ社員の佐藤学さんに言われたんです。その日の夜ホテルに帰って早速kintoneについて調べて、衝撃を受けました。私自身もSIの仕事を通して要件定義から大規模システムを作ってきたけど、kintoneがあればその工程が半分くらいに省けるかもしれない、と思ったのが最初の印象です」


 

「ユーザー自身が作る選択肢」があるkintoneに、可能性を見出した

その後、kintoneをビジネスの軸の一つとすることを検討し始めた安藤さん。4月にkintoneに出会い、そこから2・3ヶ月はとにかくさまざまなkintone関連のイベントに参加したそうです。

「最初の内はkintone Caféをはじめとして、とにかくイベントに足を運びました。当時活動していたkintone エバンジェリストやたくさんのユーザーさんにも出会い、彼らに人としての面白さや魅力もすごく感じましたね。また、ユーザーさんに出会ったことで、SIerに頼んで全部作って貰うのではなく、自分たちの手で構築しダメな部分は自分たちで直すという、新しいシステムのあり方にも気付かされました。『ユーザー自身が作る選択肢』があるkintoneに大きな魅力を感じ、いちベンダーとしての立場を考えた時に、それを技術者としての立場からサポートするのが自分の役目だと思うようになりました」

もともと、“ITのシステムでお客様の仕事にプラスになるような仕事をしたい”、と前職への就職を決めたという安藤さん。前職に勤めている間は、お客様の要望に近いものは作っていたものの本当にお客様の仕事に貢献できているのだろうか、という疑問を抱えていたそうです。しかしコミュニティでの出会いを通じ、『ユーザー自身が作る選択肢』を持つkintoneであれば自身の想いを実現できる可能性があると感じた安藤さんは、kintoneをビジネスの軸の一つとしていくことを決意します。

 

kintone Caféのような、熱量の高い場に身を置くことでしか得られない価値がある

自らのビジネスの傍ら、積極的なコミュニティ活動も継続している安藤さん。最初のkintoneとの出会いから4ヶ月後の2016年8月には、広島初のkintone Café を開催。以降、人との繋がりの場を積極的に作りつづける安藤さんにコミュニティに参加することの意義を伺いました。

「コミュニティに参加すると、その日のトピックについて非常に熱量の高い空間に身を置くことができます。そこに集まった人たちが持っている感度の高い情報に触れることが、ものすごく自分自身にとっての刺激になる。だからこそ自分もコミュニティに参加しますし、そういう場を積極的につくる活動もしています。また、最近はオンラインのイベントも増えてきていていますよね。地方在住の立場では、普段なかなか聞けない人のセッションを気軽に聞けるという点ですごくメリットがあると思います。また、地方にいる人が全国区で発信しやすくなるという点も魅力に感じていますね」

 

エンジニアとしての自身の立ち位置を活かしながら、業務面でkintoneを使いこなす支援を

最後に、自身のビジネスやコミュニティ活動における今後の展望について伺いました。

「以前のkintone エバンジェリストは技術寄りの人が多かったけど、最近はユーザー寄りの発信をする人も増えていますよね。kintone Caféの参加者も、どんどんユーザー層が増えてきていますし、技術面よりも業務改善という文脈での発信ニーズが高まっている実感があります。私自身としては、やっぱり技術が好きなので基本的にはエンジニアでありたいと思っていますが、そんな自分の立ち位置を活かしながら“技術者の立場から、業務面でkintoneを使いこなす支援”をしていきたいです。


コミュニティの活動については、いつでも身の周りに自分の興味を掻き立ててくれる人が居てくれる、そういう環境に身を置き続けたいと思っています。同じことを続けているだけでは飽きてしまうので、そうならないための場作りをしたり、積極的に新たなコミュニティの場へ飛び込んでいきたいです。会ったことのないような属性の人に出会うのも好きですし、コミュニティを通して見たことない景色を見続けたい。常に変化や新しいカタチを追い求めながら、kintone Caféの開催も続けていきたいと思っています!」

安藤さん、ありがとうございました!

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