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  • キンビーズ応援団(Cybozu)

IT化が進まない医療介護業界で、kintone など ICT システムの活用が広まるきっかけになりたい

京都リハビリテーション病院 /

株式会社MOVED

瀧村 孝一さん(キンボウズ)


普段は京都リハビリテーション病院で kintone を使った病院間の連携や、グループ病院のkintone 環境を整える支援を行っている瀧村さん。自身のブログでは kintone ユーザーの視点で業務改善に有効な情報を積極的に発信していて、それをきっかけに kintone AWARD にも登壇。今や「キンボウズ」として広く知られています。最近はサイボウズのパートナー企業である株式会社MOVED で 複業もスタート。そんな瀧村さんに kintone との出会いや、医療介護業界の業務改善への想いについてお話を伺いました。


いかに楽をすることができるかを中心に考えた結果が kintone


2016年に kintone を導入した当時は、入院の申し込み管理と退院の調整をする業務を担当していたという瀧村さん。どんなきっかけで kintone を導入することになったのか伺いました。

「当時は入院の申し込み管理が特に大変で、そのために FAX を送って回収するというのを何度も繰り返していました。そこで終わりではなく、最終版として届いた紙をみんなに配る必要があるので、印刷までしないといけないと… 。なかなか定時に業務が終わらなくてバタバタすることが多く、むしろ終業時刻の17時から業務がスタートするという感じでしたね。

そんな日々が続いてたにも関わらず、人件費の問題で人数を増やすというのは難しかったんです。そのため、いかに楽をすることができるかを中心に、ツールを利用した解決方法を色々と調べ始めました。

最初、サイボウズLive(サイボウズが提供していた無料グループウェアサービス。現在は提供終了)を知り導入を検討したのですが、無料のシステム上で個人情報を扱う必要があったので、そのあたりで悩んだんです。その時、同じ業界で勤めていて、現在は kintone エバンジェリストである峠さんに相談をしたところ kintone をおすすめされたので、導入することにしました。」

キンスキラジオと kintone AWARD に出たのが、社内にkintone が浸透し始めた転換点


今はたくさんのメディアでも瀧村さんの活用事例が取り上げられるほど、kintone の社内浸透に関しては、順風満帆そうな瀧村さん。そんな瀧村さんでも、kintone の導入直後は、苦労もあったそうです。

「導入後、最初は全然うまくいかなかったんです。(笑)患者さんの管理のために、5ユーザーからスタートしたのですが、その後も全然ユーザーを増やしてくれなくて…。職場の人に『ユーザーをもっと増やしませんか?』と言っても、『うん…それ、頑張ったら Excel でもできるよね?』という否定的な反応でした。みんなの使い方的にも、少しは見るけど、自分のアカウントはいらないという感じで、いくら僕の方でデータ登録用のアプリを作ってても、誰も使わないという状況が続いてました。そんな感じで2年くらいは、ずっと5 〜10ユーザーのままでしたね」

それから、徐々に周囲の方々が kintone の可能性を感じて、社内に kintone が広まっていくことになった転換点については、このように語ってくださいました。

キンスキラジオや kintone AWARD (kintone ユーザーの中からこの1年で最もキラリと光る活用をした企業を表彰するイベント) に出た後、雑誌の取材を受けたり、色々と外への発信が多くなり、露出が増えました。kintone を導入して1年目の時は「kintone、kintone」とただ言ってる人みたいな感じだったのに、瀧村さんってなんか面白いことやってるという認識が生まれ始めたんだと思います。

また、その頃、株式会社MOVED での複業も始まり、サイボウズのパートナーとして動くことになりました。そこで病院の中にいるとなかなか得られにくい、Zoom など kintone 以外のサービスについて、色んな情報が手に入って、話ができるようになったんです。そのおかげで『瀧村さんに聞くといろいろと分かったよ!』と周りのみなさんに情報源として頼られるようになりました。

そこから、kintone のユーザー数も60名まで増加しました。いまとなっては、アソシエイト試験を受けに行くメンバーが6名もできたり、『楽になるのでもうちょっと勉強したいです!』と言ってくれる熱いメンバーも出てくるようになりました。これで、やっとkintone が共通言語になった感じがしています。」


自分の勉強の延長線であったのが、ブログの運営


病院で勤務する傍ら、kintone の活用方法など業務改善に有効な情報を紹介するブログ「kinbozu」を運営している瀧村さん。ブログを始めたきっかけは、Wordpress の勉強のためだったそうです。当時は1日のページビュー数が1桁で、ページビュー数を増やすために、とりあえず記事を100本書くことに挑戦したり、記事のテーマを変えてみたりなど、色々と工夫を重ねたとのこと。その結果、少しずつページビュー数が増えていたのが、kintone 関連の記事だったそうです。

「当時 kintone のヘルプサイトとかパートナーのサイトを調べても、ほしい情報が見つからないことが多かったんです。それで、『情報が見つからないのであれば、自分で書こう!』と思い、逆にそこを狙い目にして、自分で試行錯誤して書いてました。そしたら、自分と同じポイントで困ってた方が多かったようで、少しずつ見てもらえるようになりましたね」

そしたら、ある時、瀧村さんのブログを見たサイボウズ社員から連絡がありました。その出会いが「kinbozu」の始まりだったそうです。

「サイボウズ社員の方から、記事をすごい褒められたんですよ(笑)それが嬉しくて、その場で『じゃ、kintone一本にします!!』と言って、その日に早速 kinbozu のドメインを取って、次の日にはデータを全部移行してました。ちなみに、「kinbozu」はキンニクとボウズから取ってきたんです(笑)」

その後も、特に有名になりたいという気持ちより、自分が学んだことを日記にするという考えで、粛々と kintone について書いていったという瀧村さんですが、ブログで発信することについての思いをこのように語ります。

「キンスキラジオとか、kintone AWARD などに出てから、実はプレッシャーを感じました(笑)ブログ書いてたら、『hive に出てたあの瀧村さんですよね?』と言われるようになって、『僕はそんな大した人ではないのにな…』と、みんなの評価に自分の心が追いつかない気がしてましたね。だからもうちょっと真面目にしないとダメだなーと思い始めたんです。

いまこうやって発信しているのは、有名になりたいからというわけではないです。楽しいからやっていて、やってみたらいいものできたから、それをとりあえず記録として残しておこうみたいな感じなんです。 つまり勉強の延長線上に kintone とか、『kinbozu』の運営があったということだと思います

医療介護業界ではまだ敷居が高い kintone のようなサービスが、より身近な存在になってほしい


いままで医療介護業界を見てきて感じている悩みと、その悩みを解決するために、これから作っていきたいビジネスモデルについて、瀧村さんは次のように話します。

「病院は患者さんを受け入れられるベッド数や、治療法によって貰える金額が決まってるので、売れば売るほど稼げるというわけではなく、収益の上限がある程度は決まっているんです。医療介護業界だけの話ではなく、保育・教育などの業界も似たような感じだと思います。こういう業界では、高いお金を払って新しいシステムを取り入れたり、開発するのは難しいと言われることが多いです。

その時、例えば kintone のように、自分達がちょっと頑張れば作れて、そこまで高くないツールがあるというのを知ってもらいたいんです。勉強して、自分たちで使えるようになったら、いままでは残業が続いていたのが定時に帰れるようになるし、もっと楽になるよと、気づかせてあげたいんです。

また、ツールをうまく活用することで無駄な人件費がスリム化できたら、いままでの残業分を基本給の方に渡して、みんなが定時に帰れて、給料も減らないというモデルも作りたいです。」

最後に、今後 kintone エバンジェリストとしての理想についても語っていただきました。

「Microsoft とか Google に比べるとサイボウズの認知度はまだまだ低いと思います。そんな中で、選択肢として kintone というのもあるよと誰かは発信していかないと、医療介護業界とかにはなかなか届きにくいと思います。

僕のように同じ医療介護業界にいる人が kintone やサイボウズについて話すと、説得力はより増すと思うので、これからもっともっと自分から発信していきたいです。 いつか Excel みたいなサービスのように、どこでも kintone を使ってくれるようになったら、医療介護業界も変わっていくと思うので。

kintone はすごい知識をつけるというより、ヘルプを見て頑張れば作れる製品だと思っています。そのため、まだまだ敷居が高いであろうこういうサービスが、みんなにより身近に感じて貰えればと思います。医療介護業界でシステム導入を検討する時に、kintone が1番最初に選択肢としてあがれるその日まで、これからも頑張ります!

瀧村さん、ありがとうございました!

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