「プログラミングって難しそう」を「やってみたら楽しかった」に変えたい。挑戦することの素晴らしさを伝え続ける

株式会社ジョイゾー
中 香織さん

Webデザイナーからkintoneのプラグイン開発エンジニアへと転身した中さん。現在はkintoneを専門に手がける株式会社ジョイゾーで、プラグイン開発に携わっています。今回はそんな中さんに、非エンジニアからの転身のきっかけと、地域を巻き込んだコミュニティ活動、これから実現したい理想についてお聞きしました。
育休復帰後に出会ったkintoneが、非エンジニアをプラグイン開発の道へ導いた
中さんは2003年から株式会社ダンクソフトに勤務し、Webデザイナーとしてサイトデザインやメンテナンスを担当していました。転機が訪れたのは2014年、育児休業から復職したときのことです。それまでMicrosoftのシステムのみだった社内に、kintoneが導入されていたといいます。
「まだ導入されて日が浅く、これから活用していくという段階だったので、復職してバックオフィス系の業務を担当することになった私も自由にアプリを作れることになりました。休暇申請などの仕組みをたくさん作ったのですが、ドラッグアンドドロップでフィールドを配置してアプリが作れる簡単さが、とても楽しかったんです」
プログラミングの経験がほとんどなかった中さんですが、kintoneでやりたいことがJavaScriptカスタマイズで実現できるとわかってから、のめり込んでいったといいます。必要な情報を調べてはコードを書く、を繰り返すうちに、プラグイン開発というもう一つの道が開けました。
「自分で作ったプラグインのZIPファイルをkintone環境にインストールして、プラグイン一覧に自分のアイコンが表示される瞬間のワクワク感は、今でも続いています」
もっと多くの人に自分のプラグインを使ってもらいたい、ユーザーの声をたくさん聞きたいという思いから、2024年に株式会社ジョイゾーに転職し、プラグイン開発エンジニアになりました。
タブレットとスマホで、学童保育のスタッフの働き方を変えた
中さんが手がけたシステム構築のなかでも印象的なのが、石垣島の学童保育での事例です。学童保育を始めるにあたってシステムの相談を受けた中さんは、自身も子どもを学童保育に預けた経験を生かし、チーム応援ライセンスの取得支援とkintoneでのシステム構築を担当しました。
「スタッフはパソコン操作に不慣れで、それまで紙と電卓で管理していたので、誰でも使えるタブレットやスマホ中心の仕組みが必要でした。そこでkintone上に、児童登録や勤怠、収支、保護者連絡などをまとめて管理できるアプリを作りました。入力しやすい画面設計や自動計算、レポート出力を工夫して、現場のスタッフ全員を巻き込みながら運用ルールを整えていったんです」
その結果、紙帳票への転記作業がなくなり、報告業務にかかる時間も大幅に削減されたといいます。スタッフが子どもたちと向き合う時間が増えたことで、地域や保護者からも「運営がわかりやすくなった」と好評だったそうです。
「パソコンすら使えなかったスタッフの方たちが、すらすら業務をこなしている姿を見て、子どもたちも喜んでいたそうです。私の社長が石垣島のその学童に訪問した際、『この会社の人がシステムを作ってくれた』と紹介されたところ、子どもたちに握手を求められたと聞きました」
システムの向こう側にいる子どもたちにまでkintoneの面白さが伝わっている。そんなエピソードから、中さんの仕事に対する温かさが伝わってきます。
バナーを塗り絵のように塗っていく、kintone Café神奈川の挑戦
2023年4月に初めてkintone Caféに参加してから、コミュニティの楽しさに魅了されたという中さん。初めて会う人とも、kintoneという共通言語で楽しく会話できることに感動し、kintone Café神奈川の運営に加わりました。
「kintone Café神奈川は、エバンジェリストの長井祥和さんの発案で、神奈川の全市区町村での開催を目指すという特徴的な取り組みをしています。真鶴町や山北町で開催した際は地域活性をテーマにして、kintoneを全く知らない地元の方にも参加していただきました。開催した市区町村を塗り絵のように塗っていくバナー画像は、私がデザインしたものなんです」
一つひとつの市区町村を塗りつぶしていく達成感を、参加者やメンバーと分かち合いながら活動を広げている中さん。デザイナーとしての経験も、コミュニティ運営にしっかり生きているようです。
「遊び心を持って仕事に取り組める方、業務改善のためにkintoneを触って『楽しみながら』何度も試行錯誤ができる人はkintoneを活用した業務改善に向いていると思います。 kintone導入に成功されている方は、『あれができない』『これができない』と足りないことを考えるのではなく『これならできそう』と前向きに考えられる人が多いです。 言われたことをそのままやるのではなく、色々な素案を自分で練り、コミュニケーションスキルをもって提案や交渉ができる人、課題を抽象化して解決することのできる方はkintone担当として日々充実して働かれているなと感じます。」
「ちょっとやってみようかな」と思ってくれる人を、一人でも増やしたい
最後に、中さんにこれから実現したい理想を伺いました。
「プログラミングって難しそうだと思って敬遠していたけど、やってみたらとても楽しかった、はまった、と言ってくれる人が一人でも増えてくれることが理想です。年齢によらず、何か興味を持ったらとにかく『やってみる』ことの楽しさを、たくさんの人に知ってもらいたいです。私のような非エンジニアだった人が楽しさを伝えることで、『ちょっとやってみようかな』『今からでもできそう』と思ってくれる人がいたら嬉しいですし、エバンジェリストみんなでの活動もどんどん提案して実現させていきたいです」
プログラミングを何も知らなかった中さんがkintoneに出会って開発エンジニアに。その驚きと喜びを、これからもたくさんの人に伝えていってほしいです。
中さん、ありがとうございました!




